【初心者向け】馬装のやり方とポイント
乗馬あれこれ乗馬をはじめたばかりで、戸惑うことの一つとして「馬装」が挙げられる。実際やってみると、馬に乗るためにこんなに準備が必要なのか、と慣れないうちは大変かもしれません。
「うまく出来なくて憂鬱....」「やることが多すぎて覚えられない」など馬に乗る以前に馬装で心が折れてしまわないように、馬装の基本的なやり方とポイントについてお伝えします。
ポイント①最初は出来なくて当たり前!

まず心構えとして、何事も1回で覚える必要はなく最初は上手くできないのが当たり前という心構えで行うと良いでしょう。
今でこそ自然とやっているもやい結ですが、何回か練習しないとできないことだと思います。
「馬装」と一口に言ってもその工程はいくつかあり無口を付け、馬をつなぎ、裏掘りをして、、
という風に一つずつの作業です。すべては一回では覚えきれないので「今日は流れだけ覚えよう」という風にスモールステップで徐々に覚えていきましょう。
騎乗する馬と馬具の確認

まずその日に騎乗する馬を確認をしましょう。頭絡が馬ごとに違うのはもちろんですが、後肢用プロテクターの有無など馬装が異なったり、噛癖や蹴癖など馬によっては注意が必要なこともあるためインストラクターに声をかけて確認しましょう。
馬房へ入る

突然と馬房へ入ると馬がびっくりしていまうので、馬の名前を呼んだり一声かけてから馬房へ入りましょう。また、馬が尻を向けている場合は蹴られないよう真後ろに立たず距離を取って近づいてください。
馬装①無口をつける
馬の左側に立ち、鼻が通る輪に鼻を通し(この時馬が動く場合は、鼻面を押さえましょう)無口を上側に引き上げ、そのまま耳の後方までもってきます。
右手のブラブラしたところの金具ををを丸い金具のところに引っ掛け、完了です。この時のポイントは無口の構造を見て、を正しく持つことです。
もし分からなくなったら乗馬初心者情報チャンネルさんの動画が参考になるのでご覧ください。
馬装②馬を繋ぐ
裏掘りをする前に、馬をつないでおくと動き回られずにスムーズに裏掘りをすることができます。
馬房内に丸金具があるはずなので、そこへ引き手を固定します。
その時にもやい結(馬つなぎ)をすると、馬房から出す時に解く時のは簡単で馬が引っ張って解けないため便利です。
馬装③裏掘りをする
裏掘りは「鉄っぴ」という先端に金属がついた道具を使って行います。この金属で裏の蹄の裏に溜まったおがくずや泥などを掻き出します。蹄に汚れが溜まった状態が続くと、蹄叉腐爛など蹄の病気の原因となってしまうため欠かせない作業です。
①鉄っぴを持ち、馬の左側に馬と逆の反対向きに立ちます
(この時、壁と自分の間に十分なスペースを確保してください。稀に壁に馬体を押し付けてくることがあります)
②馬の左脚を刺激して脚を上げさせます
③繋ぎ(蹄から球節の間の部分)を左手で持ち、汚れをかき出します
④同様に前右脚、後左脚、後右脚も行います
なかなか脚を上げてくれない時はやりやすい脚から行ってもいいので、全ての蹄を掘ってください。
この時注意したいのは蹴られないように気を付けることで、ヘルメットを着用すると安全です。
馬装④ブラシをする

ブラシかけるのは馬体の汚れを取ったり見栄えを良くすることももちろんですが、馬体に異常がないか確認することも目的の一つです。
馬装している時に何か異変を感じた時はインストラクターに知らせて、指示を仰ぎましょう。
ブラッシングの道具はたくさんあるので迷ってしまうと思いますが、最初に毛先の長い「根ブラシ」というブラシで大きな汚れを取り除きます。
その後「毛ブラシ」という画像のような形状のブラシで細かな汚れを払い、毛の流れを整えます。
馬装⑤プロテクターをつける

騎乗時は馬の脚の保護のためにプロテクターをつけます。最初プロテクターはクラブのもの借りて使用すると思いますが、その際馬に合ったプロテクターを指示があるはずです。
ここではどの馬も着用する前肢用プロテクターに取り付けついて説明します。
①プロテクターの左右を確認し、取り付ける側に立ちます
②上下を確認し(丸く膨らみがあるほうが下)下部は球節が隠れるように合わせる
この際、留め具やマジックテープのカバーは外側にきます。
③締め付け過ぎとゆるみ過ぎに注意してマジックテープを止めます
この時にマジックテープの端が後方になっていると、正しい向きに装着されています。
④反対側の脚のプロテクターも同じ要領で装着します
またプロテクターははじめのうち練習用を使うことが多いと思うので、こちらの動画が参考になると思います。
馬装⑥ゼッケンとボアをつける

馬の背を保護するために、鞍をつける前にゼッケンとボアを装着します。こちらもプロテクター同様に
クラブから騎乗する馬に適したものを貸し出ししてくれると思います。
また、鞍傷ができやすい馬に対してはゼッケンの下にさらにパッドを入れる場合もあるので覚えておきましょう。
①ゼッケンの前後を確認します
②ゼッケンをき甲(首の付け根と背中の境目の高く盛り上がっている部分)に隙間ができるようにして
置きます。
③ボアも同様に前後を確認して、(面積が広いほうが後ろ)ゼッケンに被さるようにおきます。
馬装⑦鞍と腹帯をつける

鞍と腹帯をつける際に特に注意したいのは、腹帯が通っている場所です。画像を見ていただいてお分かりのように「腹」といってて前脚のすぐ後ろについているのがお分かりいただけると思います。
一般的に腹帯は前脚より拳1つ分後ろに通すといいと言われているので、それを目安に腹帯を締めます。
(片側ゴムの腹帯は馬体の左にゴムがくるように)
最初から強く締めてしまうと馬が嫌がるので徐々に詰めていき、乗る前にしっかり固定するように締めます。
腹帯が緩んでいると大変な事故に繋がりかねないので、腹帯がきちんと固定さてているかどうかの確認は大切な作業です。
馬装⑧頭絡をつける
乗馬初心者の馬装の中でも一番の難関とも言ってもいいのが、頭絡をつける作業ではないでしょうか。
手順としては
①馬の首に手綱をかける
②片手に頭絡を持ち、無口を外す
③右手で頭絡を持ち、左手でハミ(金属部分)を咥えさせる
④引き上げて、額革と項革の間から耳を出してあげる
⑤馬の正面に立ち、調整する
⑥鼻革、喉革のバックルを繋ぐ(この時、鼻革は頬革の内側を通るようにする)
このように頭絡には部分ごとに名称があり、どの革紐がどこに該当するのかを覚えるのが難しいかもしれません。

そんな時、頭絡の部分名称は馬体と併せて覚えると分かりやすいです。画像のように鼻を抑えているのが鼻革だったり、馬の喉を通るのが喉革と馬体+革の名前が付いています。
自宅では練習できないので、イメージトレーニングと流れを掴むために動画を観ることもおすすめします。
まとめ
馬装は騎乗前の最初の馬とのコミュニケーションでもあります。馬の状態を見たり、馬の特性、扱いや馬具のことを知ることも上達の第一歩であり、馬装がきちんと出来ていないと人馬とも怪我をしたり
危険な目に遭うこともあるので基本を押さえてきちんと行いましょう。
不安があれば「このくらい自分で」と思わず、近くにいてもらったり手伝ってもらっても大丈夫です。
安全で楽しい騎乗のためにも馬装はしっかり行ってください。